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電子戦

電子戦とは 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アメリカ国防総省の軍事用語事典(2001年発行)では電子戦(EW)を「電磁スペクトラムをコントロールし、あるいは敵を攻撃するために、電磁および指向エネルギーを利用する軍事行動」と定義し、電子戦には「電子攻撃Electronic Attack、電子防護Electronic Protection、電子戦支援Electronic Warfare Support」の三つがあるとしている。従来の用語では電子攻撃(EA)は電子対策ECM(Electronic Counter Measure)に、電子防護(EP)は対電子対策ECCM(Electronic Counter-Counter Measure)に、電子戦支援(EWS)あるいは電子支援(ES)は電子支援手段ESM(Electronic Support Measure)に、それぞれ対応すると考えてもよい。電子戦は戦時のみならず平時にも行われていて、ESによってEAやEPに役だつ基礎データを収拾している。ESの一つにコミントCOMMINT(Communication Intelligence通信情報収集)があって、仮想敵の無線通信を傍受し、発信源を探知し、通信内容を分析し、相手の意図や行動を探る。またエリントELINT(Electronic Intelligence電子情報収集)では、仮想敵のレーダー電波などを捜索、監視し、発信源の位置を探知し、電波の信号を分析処理して、その特性についてのデータバンクを作成する。この二つをまとめてシギントSIGINT(Signal Intelligence信号情報収集)とよんでいる。全地球的規模でシギントを行っているシステムとして、アメリカを中心にイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドアングロサクソン諸国が参加しているエシュロンEchelon(通信傍受機関)の存在が噂(うわさ)されるが、公式に認められたことはない。EAには、敵のレーダーや通信の電波使用を妨害するジャミング、糸のような電波反射体を空中にばらまくチャフ、敵レーダーの距離や速度情報を誤らせる欺瞞(ぎまん)deception、敵レーダーを引き付けるおとりdecoyなどがある。EPは敵によるECMに対抗する手段で、別のアンテナを使用したり、レーダーの発信周波数やパルス繰り返し周波数(発信の間隔)を変えたり、発信電波をコード化しておいたりする方法がある。なお、敵の赤外線探知などを避ける手段を、IRCM(Infra-Red Counter Measure)とよぶこともある。現代では多くの国がESやEA専門の部隊や航空機、艦船を保有しており、レーダーや通信機にはEP能力が組み込まれている。また攻撃機爆撃機は、相手の探知や攻撃を避けるEAシステムを機体に内蔵したり、独立したポッド(容器)の形で機外に搭載する。

[野木恵一]


電子戦 Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%88%A6

Electronic warfare Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Electronic_warfare

指向性エネルギー兵器 Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%90%91%E6%80%A7%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%85%B5%E5%99%A8

Directed-energy weapon Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Directed-energy_weapon